介護の仕事【自分を必要として待っていてくれる入居者さんがいる】この仕事が有難く幸せ

介護の仕事--自分を必要として待っていてくれる入居者さんがいる--この仕事が有難く幸せ

介護福祉士を選んだ理由。続けるモチベーション。喜び、葛藤、そして成長…ラッパーズ太田の介護副主任 市川さんが「人に寄り添うということ」、介護の仕事の魅力を話してくれました。

原点は祖父母との生活

原点は祖父母との生活

私はずっと祖父母と一緒に暮らしていたので高齢者との生活はとても自然に私のそばにあるものでした。子供のころから、祖父母の昔の話を聞いたり、一緒に過ごすことが大好きでした。
また、誰に対しても人見知りすることなく、人と接したり話したりすることが大好きでしたので、人に関わり、人の役に立てるこの仕事を自然に目指すようになりました。

実習の中での嬉しさ、もっと頑張ってみようと強く思った

その後、介護福祉士の資格が取得できる短大に進学。専門的な知識と技術を学ぶ中で介護の仕事の魅力を実感したのは実習の時でした。実習先で利用者さんのおやつ介助をしていたのですが、その方はきつく目を閉じていて、なかなか食べていただくことができなかったのです。どうしたらよいか考えて考えて何度も何度も声かけし、やっと目を開けてくれ、そのうえ声も出してくれたのです。

実習の中での嬉しさ、もっと頑張ってみようと強く思った

その時そばにいた実習指導者の方が「あなたが一生懸命声かけをしたから目を開けてくれたね!目を開けるの久しぶりなのよ」「あなたは介護の仕事に向いているから頑張ってね」と言っていただき、とても嬉しく、自信につながりました。実習の中で人対人の仕事の難しさ、面白さを感じ、これからもっと頑張ってみようと強く思ったのが今でも心に残っています。

落ち込んでいたとき救ってくれたのは…

落ち込んでいたとき救ってくれたのは…

入職して初めに勤めていた老人保健施設から介護付きホームに異動してまだ間もないころ、慣れない環境の中で疲れてしまって精神的にも落ち込んでいました。
夜勤中に入居者さんから「大丈夫?何かあった?」と声をかけられました。そんな落ち込んだ顔をしていたのかとハッとして、同時に入居者さんは私たちのことを本当によく見ているのだなと思いました。職員の感情を表情や態度から感じ取って、心配したり慰めてくれたり…。人に寄り添うということを入居者さんから教えていただきました。こんなふうに人として成長できるのも介護の仕事のおおきな魅力だと思います。

自分を必要として待っていてくれる人がいる
そう思える毎日は幸せなこと

自分を必要として待っていてくれる人がいる そう思える毎日は幸せなこと

仕事をしているうえで、一番大切にしていることは「元気に明るく」です。声が大きくてうるさいかな?と思う事もありますが、「市川さんは元気がいいね!」と入居者さんが笑顔で話しかけてくださるのがとても嬉しいです。
入居者さんにとってホームは生活の場であり、その生活がより良いものになるかどうかは関わる職員によっても大きく左右されると思います。まずは自分が元気で笑顔でいること、そうして関わる入居者さんも笑顔になってくれたら嬉しいです。
「今日は早く来たんかい?」
「お休みだったの?さみしかったよ~」
入居者さんとの日常の何気ない会話が私にとってとても大切で、その言葉に支えられ励まされています。
今日も自分を必要として待っていてくれる人がいる。そう思える毎日がとても有難く幸せなことだと感じています。

介護福祉士として10年。そしてこれから

介護福祉士として10年。そしてこれから

介護職として働き始めて10年が過ぎ、今は介護付きホームの副主任としてお仕事をしています。役職に就いてからまだ日も浅いので、一職員として働いていた時との違いや葛藤、不安もたくさんあります。もともと周りに頼るのが苦手な性格で、つい一人でいろんなことを抱えてしまい、疲れや焦りが顔や態度に出て、周りに心配や迷惑をかけてしまうこともあります。職員を一つのチームとして力を発揮できるよう上手に頼る事も必要だと、副主任としても日々学んでいます。

介護福祉士として10年。そしてこれから2

また、かつて自分も学生時代に教えてもらったように、今度は実習生を指導する立場となりました。
人に指導する・伝えることの難しさを改めて感じますが、一緒に考え悩むことで自分自身の学びも多く、とても良い経験になります。私が実習指導者の一言で自信をもらい今まで頑張ってこられたように、介護職を目指す人たちが人と関わることの面白さ、楽しさを実感し、これからも頑張っていけるようこの仕事の魅力を伝えていきたいと思っています。

私たちの思う幸せと入居者さんの感じる幸せ。
想像力を持って「望む生き方・望む暮らし」を

私たちの思う幸せと入居者さんの感じる幸せ。想像力を持って「望む生き方・望む暮らし」を

私の勤めているラッパーズ太田は「個別ケアの実践」を理念に掲げています。私たちの思う幸せと、入居者さんの感じる幸せが同じとは限りません。想像力を持って、入居者さんにとっての幸せを考える事。それが個別ケアにつながっていくと考えています。
日常の業務の中でもそれを常に忘れずに、おひとりおひとりの「望む生き方・望む暮らし」を叶えられるよう努めていきます。

成長できるという大きな魅力を携えて
みんなの笑顔のために

成長できるという大きな魅力を携えて みんなの笑顔のために

入居者さんが安心して日々を過ごせるように、職員がイキイキと働けるように、色々と考え工夫し行動することは大変なことも多いです。明確な正解がないぶん、悩み辛いこともあります。でも、何より私は人の役にたちたいという思いが強く、その気持ちが原動力になっています。
これからもラッパーズの入居者さんと職員のみんなの笑顔の為に頑張りたいです。

この記事を書いた人

市川 知沙

市川 知沙
「ラッパーズ太田 介護副主任」

2011年医療法人三省会 介護老人保健施設希望の苑に入職し、2014年より同法人の介護付有料老人ホームラッパーズ太田に異動。現在介護歴10年。2018年より副主任として勤務している。

■保有資格
・介護福祉士
・社会福祉主事任用資格

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