孤立しないためのシニアの地域交流

孤立しないためのシニアの地域交流

子供が巣立ち、仕事も定年退職を迎えるシニア世代が次に考えることは、健康に過ごしていけるかということですよね。シニア世代になれば、大抵の人が何かしら体の不調を抱えていることでしょう。
「自分に何かあった時どうしようか?」と考えることも多いかと思います。

単独世帯や核家族世帯が一般的となった現代、シニア世代になり一人で暮らしている人も多くなりました。社会との繋がりも希薄になり、毎日決まった人と顔を合わせることも少なくなります。
もし、具合が悪くなり倒れてしまったら誰か気づいてくれるだろうか・・・と心配になりますよね。

また、災害時などに避難が困難になっている時に、ご近所さんや周りの人も自身や家族の避難が最優先となっている中で、自分のことを気にかけてくれる人はいるかという心配もあるかと思います。

どちらにしても発見が早くなければ命に関わることになります。
シニア世代が孤立しないためには、気にかけてくれている人が一人でも多く身近にいることです。

シニアの孤立状態とは

シニアの孤立状態とは

若い頃から続いている趣味・活動がある人ならば、シニアになっても他者との交流があるので外出する機会が定期的にあるでしょう。でも、そのような方は一握りではないでしょうか。

仕事一筋で長年やってきた人、育児・介護と自分のことにかまっていられずにいた人など、日々の生活に一生懸命で他者と交流するような時間が持てずに、いつの間にか旧友とも疎遠になってしまったという人の方が多いのではないかと思われます。

気がつくと滅多に来客が無い、頻繁に連絡をくれる相手がいない、出掛ける用事も買い物・通院など最低限・・・
そうなると、社会との関りが少なくなり、自宅で過ごすことが多くなります。
たとえ夫婦や誰か同居人と暮らしていたとしても、外部との交流が無ければ孤立していることに変わりありません。

自宅で過ごす時間が多くなることは、健康面でも精神面でも良いことはありません。健やかに安心して生活を送るためにも、身近な地域での交流機会を増やしましょう。

地域交流のメリット

地域交流のメリット

では、地域交流する具体的なメリットとはどんなことがあるか考えてみましょう。

他者と交流することは、家庭内だけでは得られない刺激を多く受けることになります。
例えば、同じくらいの年齢の人と自分を比べた時に「あの人は健康的で若々しいな」「知識や話題が豊富で話していて楽しい人だな」と感じたとします。

↓ ↓ ↓

  • 自分も身だしなみに気をつけて、老けこまないようにしよう!
  • 適度な運動をして健康に気を付けよう!
  • いろんな集まりに参加して、知識・情報を取り入れよう!

など、自分自身の内面・外見に気を配るきっかけになります。

また、地域の人達との交流は防犯対策や緊急時の連絡網としても大いに役立ちます。
シニア世代はSNSをやっていない人も多いですし、やっていたとしても情報収集として利用している人は少ないです。
情報収集源として地域の人とコミュニケーションを取ることで、周りでどんなことが起きているか、こんな詐欺があるなど、気を付けることができるようになります。

地域交流を持つことは、自分のことも地域の人達に知ってもらうきっかけになるので、災害時など気にかけてもらえるなど、もしもの場合に助かります。

交流の場を探そう

交流の場を探そう

「年を取り自分の時間ができたら○○をしよう」と数年前まで考えていたことはありませんか?
体力・経済的に可能であれば是非、その夢を実行してみてください。夢見ていたことが難しいとなったとしても、何もかもがダメになったわけではありません。
できることに目を向けて、やれることに挑戦するのも新たな夢になるのではないでしょうか。

まずは、自ら動き出すことをしなければ、引き籠り生活に突入してしまいます。
やる気になれば、なんでも年の功!やれることは沢山あります。交流の場を積極的に探してみましょう。

催し物・講座への参加

地域の行政から発行される広報には、催し物やイベント、講座・教室などの情報が掲載されています。
日時・料金・場所・問い合わせ先なども掲載されているので、参加できそうなものを見つけて、申込が必要なものは申込みをしてみましょう。
また、自治会・町内会の回覧板や、施設や会場のホームページでも、さまざまなイベントの開催を見つけることができます。
無料のコンサートなどお得な発見もあるので、インターネットを利用し「○○市 コンサート」「○○市 イベント」など、お住まいの地域名と探しているものを検索ワードに入れて、探してみてください。

ボランティア活動

ボランティアの募集は実はかなり多いです。
自身の経験が活かされることもありますし、あなたのチカラを必要としている場所が沢山あります。
例えば、

  • 子供達の登下校の見守り
  • 伝統文化をつなぐ伝い手
  • 福祉・障害者支援
  • フリースクールの相談(不登校の子供達のための居場所)

など
インターネットで地域のボランティア募集を探しても良いですし、行政の広報にも募集が掲載されていることもあります。

シルバー人材センター

シルバー人材センターにはさまざまな種類の仕事依頼があります。
自分の経験・知識・技能を十分に活かすことができますし、若い人が知らないこと、気がつかないことなどシニアだからこそできる気配りが感謝されます。
何より、地域活性化に貢献できるという遣り甲斐が得られ、日々の生活が活き活きとすることでしょう。

外での運動・活動

シニア向けの趣味やサークル活動ならば、体力的に負担が大きくなく、同世代で同じ趣味の人達と繋がることができます。
定期的に通う理由ができるのは生活のメリハリができ、体力向上・コミュニケーション能力向上にも繋がり、健康な生活を送ることができます。
無理せず楽しんで続けられるものをやりましょう。

まとめ

孤立しないためのシニアの地域交流 まとめ

自分は人付き合いが苦手だという方もいるでしょう。けして、無理してどこかの輪に入らなくてもいいのです。家の近所を散歩する、最寄りのスーパーやコンビニで店員さんに挨拶する、図書館や喫茶店など行きつけの場を作るなど、外出し自宅以外の居場所を作り、顔見知りを一人でも多く作るように心掛けましょう。

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